小児歯科とは
小児歯科は、0歳の赤ちゃんから子どもたちのために、歯やお口の予防・治療などをするところです。
乳歯・生えて間もない永久歯は、まだ柔らかくてむし歯になりやすいものです。さらに、むし歯になると大人よりも早く進行します。
また乳歯のむし歯が悪化すると、永久歯の歯質や歯並び、顎の骨の発育などにも影響することがあります。
将来、健康な歯とお口の大人になるためには、予防と早期治療が大切です。お子さんのうちから定期的に歯科医院に通う習慣をつけましょう。
子どものむし歯について
-
1 ダラダラ食べや甘い飲み物は控えて
むし歯菌は食べ物・飲み物の糖分をエサとして、増殖したり歯を溶かす酸を作ります。
食べ物・飲み物を取り続けたりお口の中にいつまでも糖分が残っていると、むし歯菌の活動は活発になるため、むし歯になりやすくなります。食事・おやつが終わったらだらだら飲み食いするのは控えましょう。 -
2 甘い物の食べ過ぎやくっつきやすさに要注意
むし歯のリスクを高めるたべものは、糖分が多い食べ物・飲み物です。特にチョコレートや甘いジュースのように、歯にくっつく食べ物・飲み物はお口に糖分が残りやすくむし歯につながります。 むし歯菌を増やさないためには、おやつにはおにぎりやキシリトール配合のお菓子がおすすめです。
-
3 食後30分経ったら歯磨きを
食事の直後はお口の中の酸性度が高くなり、歯の表面は溶けやすいものです。この段階で歯を磨くと、歯の表面のエナメル質を傷つける可能性があります。 そのため、歯みがきは食事の30分後から行うのがおすすめです。 なお10歳頃まではなかなか隅々まで歯を磨けないので、小学生になってもぜひ仕上げ磨きを続けましょう。
子どものむし歯を防ぐために
生まれた直後の赤ちゃんのお口の中には、細菌がいません。むし歯菌も歯周病菌も、誕生後にまわりの大人のお口から赤ちゃんのお口に移るのです。
むし歯になりにくいお口に育てるためには、細菌を赤ちゃんのお口にできるだけ移さず、普段からお口を清潔にしておくことが大切です。
また、歯科医院で定期検診を受けるようにすると、お口の健康づくりの習慣がつきます。小さい頃から歯科医院に慣れることで、大人になってからも定期検診を続けやすくなるのです。
生後6ケ月頃、赤ちゃんに初めての前歯が生えたら、歯磨きの練習を始めるとともに、歯医者さんデビューもしておきましょう。